志をもった本気の大人と若者をつなぎ、挑戦の後押し

コラム 2016/06/03掲載

なぜ地域未来づくりカレッジに取り組むか

豊かな資源はあるが、プレイヤー不足ということ

大学の時のインターンシップを通じて、
「やりたいことの現場で実践することにより、職業観が変わる」実感から
地域と若者をつなげようと、取り組み始めた実践型プログラム(インターンシップ)。

そして、島担当の自治体職員の方を通じて出会った瀬戸内海の笠岡諸島。

一番の魅力は多島美。
各島は、風土や景色が異なる。
島だからといってどの島も漁業ばかりという訳でもなく、石材の島、漁村の光景の島、癒しの風景の島、それぞれ特徴・違いがあり、それが魅力でもある。

自然と近い生活で、資源も豊か。
人と人との関係も近く、濃い。

一方で感じるのは、豊かな資源はあるんだければ、プレイヤーがいないということ。
豊かな資源を活かそうとする人材。

また、島に来たインターン生も言っていたが、
空き家など島の課題も見方を変えれば「宝(資源)」である。

インターン生の提案から地域の居場所・仕事づくりへ

島の方々も最初は「ややこしいことはしてくれるな」という意見だったが、
1~2か月島に住む本気の「よそ若者」の意見に「確かに」と耳を傾けられるように
なったり。

地域に寄り添い、地域の課題に本気で向き合いたいという意欲をもった若者の視点は
島の方々の心に届く。

また、住み、島に寄り添う姿勢で島の方々の声に耳を傾けた上でのインターン生の提案は島の方々にも受け入れられ、それに取り組むようになられたり。
(もちろん全てが受け入れられる訳ではない)

島が第二の故郷に。
そして、地域に必要なものに気づき、さらなるインターンへ

島の元インターン生は、数か月に1回、島に帰ってくる人から
年に1~2回帰ってくる人まで様々だが、「島のお母さん、お父さん」に会いに
戻ってくる。まさに「第二の故郷」に。

また、島でのインターンを通じて、地域に必要なものに気づき、
他地域でまた異なるインターンに挑戦する元インターン生が出てくる。

島を支えるNPOに就職、修行ための就職

元インターン生によるが、島を支えるNPOに就職し、特産品の販売支援や
教育支援に取り組む人が出てきたり、
将来、地域の場づくりをするために、修行のために、地域系の会社に就職する学生も出てきました。

地域に想いをもつ若者と大人がつながることで
地域への想いが発掘され、課題解決が進み、新たな仕事の萌芽にもつながっていく。

この地域未来づくりカレッジを通じて、
地域の方々が暮らしやすくなる新たな仕事が生まれる環境づくりに貢献したいと
思っています。

NPOエリア・イノベーション代表 藤井智晴